施工までの流れ【バリア工法(従来工法)による施工の場合】
作業的には予防工事に加えて、被害箇所の処理となります。
白蟻被害は床下だけでなく、床上、天井裏などあらゆるところまで及びます。
作業はその被害箇所に進入し薬剤処理を行いますので、建物によっては作業員が進入できない場合、
また白蟻が建物内に営巣している場合など、壁や天井壁を壊す必要が出てきます。
- モルタル壁内部の蟻道や、被害確認等が困難な状況下にある場合は、再発の危険性があり、
天井板や壁面を外して駆除処理をするのが理想です。しかし、その場合の修復費はお客様の
負担となりますので、一般的には現状のままでの作業となります。
- 食害がひどく、一部壊して処理する場合はあらかじめその旨お伝えしご相談いたしますが、
修復費用につきましてはお客様負担となりますのでご了承ください。
- 被害が大きい場合、被害箇所に注入する薬剤の量も増えますので、まれに壁(クロス・塗り壁)
や天井板に薬剤のシミがでる場合がありますが、損害の責は負いかねますので、
その点もご承知おきください。
- 通常、床下の場合は床板をはがして床下に入り、蟻道や被害の確認等を行いますので、
他の場所に比べてより十分な駆除ができやすい場所といえます。
- 床下には薬剤による土壌処理、木部処理が施してあるため、薬剤に接触したシロアリは
全部死滅しますので、再発の危険性は若干低くなります。
- 水分の蒸発や雨水の流入などで湿気の多い床下では、床下換気口から流れ込んだ湿気が
床下の地盤面に結露することがあり、駆除後も再発の危険性は残ります。
- 基礎のコンクリートやベタ基礎であってもシロアリ(特にイエシロアリ)侵入の危険性が
ありますので、鉄筋コンクリートの住宅であっても決して油断はできません。
- 鉄筋・鉄骨その他の構造の複雑は建物はその構造上シロアリの確認ができにくく、駆除に
際しても大規模な工事となり、費用もかさむことが多いです。
一旦シロアリが侵入すると駆除専門業者もお手上げ状態になることも多いので、
シロアリ予防を実施されることをお勧めします。
- 一般在来工法による木造住宅の場合ですと、天井板を外して天井内部に入り被害確認や
被害材取替えが容易にできるメリットがあります。90%前後までは処理が可能なので、
かなりの食害であっても修復可能です。ただし、木材は最もシロアリがつきやすい素材ですので、
かなりの確率で食害を受けることとなります。
薬剤や工法についてご質問などございましたら、メールにてお問い合わせください。
従来工法(バリヤ工法)のほか、薬剤を微量しか用いず、施工にともなう
建物へのダメージも比較的少ないベイト工法も取り扱っております。